ニュース
<トクサ>・<ムクノキ>・<モクロウ>について
先日から、「そろばん四方山話」に <雲州そろばん その伝統的技術と技法 1~6> の動画
や、「そろばんコレクション」に <永台手作りの夫婦箸> <初代永台作 川村式そろばん> などをアップさせていただいております。
このような伝統的な技法を使って作るそろばん作成工程に欠かせないのが、自然の草木から採った研磨材や艶出し材です。 動画を1~6までご覧になって頂きましたらわかりますように、算盤製造の各工程(軸の工程・枠の工程・仕上げの工程)の最後には、必ず<サンドペーパー><トクサ><ムクノキ>そして<モクロウ>が登場します。もう20年ほど前の話になりますが、2代目雲文さんが大阪難波の高島屋百貨店の《伝統工芸士の技》の催しに実演販売にいらっしゃったことがあり(その頃は数ある伝統工芸の売り場の中でも、そろばんの売上がダントツで誇らしかったです!)、その時にも<トクサ>をご持参なさって美しく磨いていらしたのを覚えています。
以前、<雲州名工との対話>の所でもウィキペディア等の情報を付けましたが、今回もう一度「トクサ・・・ってどういうもの?」とかの疑問を解消するために情報をくっつけました(^^v
<トクサ>はこちらから。 <ムクノキ>はこちらから。 <モクロウ>はこちらから。
「そろばんコレクション」に新しい仲間が増えました
久しぶりに「そろばんコレクション」の更新です~^^
まずは”お箸”!えーー?何それ?そろばんとどういう関係??・・・箸は箸でもただものではないのです。算盤作りの名工として有名な<初代永台>(えいだい・・・だいは台の当用漢字)さんが作った箸なのです!
そして、永台さんが作った「川村式23桁カバ玉算盤黒中」のご紹介です。「川村式」や「黒中」の説明もちゃんと書いてますよ(^^v
詳しくは「そろばんコレクション」へどうぞ~!
コルテオ観て来ました(^-^)
シルバーウイーク・・・皆様どのようにお過ごしでしたでしょうか?家族サービスで大混雑の高速道路に泣かされた方・おうちでのんびりされた方・休みなしでお仕事だった方・・・とりあえずお疲れ様でした~^^
お休みの間に中ノ島で開催されている「コルテオ」観て来ました!いや~、ものすごい人人人・・・でした。
行き帰りの時間には、道路を渡る人の群れで横断歩道が途切れることがなく、右折左折の車が立ち往生、都会の真ん中で大きなイベントをすることの迷惑の一つでしょうね^^;
ショー自体は本当に素晴らしく、難しい曲芸をあまりにもサッサとこなしてしまうので、却ってドキドキ感が無いくらいでした。ショーの雰囲気は、中世をイメージしたような少し暗い感じで統一していて、賛否両論あるかもしれませんね。
せっかく近くに来た<シルク・ドゥ・ソレイウ>のスーパーサーカス、一見の価値あり!でした。
ちなみに、数年前に岸和田にきた「木下大サーカス」も見ました。シマウマが芸をし、キリンまで出てきて、これはこれでスッゴク楽しく感激しました。お客様を楽しませる為の努力を惜しまない人達の汗の結晶なのですものね!サーカス・・・大好きです。
雲州そろばん 伝統工芸士さんの事
9月15日に”雲州そろばんの「伝統的技術と技法」の動画が登場!”のご報告のNEWSをアップし、いろいろ書きたいことがあったのですが、あまりたくさん画像を入れられないので、続きをお届けします。 (四方山話の動画はこちら)
1月に島根県横田町の伝統産業会館にお邪魔したとき、「伝統工芸士」のお写真がありました。 会館が出来上がった時に載せたお写真で、皆さんまだまだお若い顔で写ってました(^^!
ところが、今現在、雲州算盤共同組合で活躍なさっている「伝統工芸士」さんは4名のみです。
市田敏夫さん(永雲)・石原長蔵さん(長雲)・長谷川充弘さん(瑞雲)・そして内田文雄さん(2代目雲文)です。
訪問しました横田町では、ずっと2代目雲文さんに車で案内していただき(大雪で道路は危機的状況でしたが、雲文さんの運転は全く心配無用!快適なドライブでした)一日中いろいろなお話を伺うことが出来ました。(それは、四方山話に3回に分けてご紹介しています<雲州名工との対話第1話~第3話>)。その時に「そろばん回廊」の中で、石原長蔵さんと一緒に撮らせて頂いた写真です。 (動画の中で算盤作りをなさっているのが、もう少しお若い頃の石原長蔵さんです!)
島根の本場でも、職人さんの後継者がおらず、結局は2代目雲文さんのように神業のような素晴らしい技術を持っていらっしゃる方が、日常の仕事に追われてしまい、ご自分の本来の「伝統工芸士」としての腕を振るうことが出来ないでおられます。《2代目雲文》の銘を入れた算盤を作るためには、道具・材料・環境・気合・・・など全てを整えないと出来ないのだ、と嘆いておられました。本当にもったいないことです。
2代目雲文さんのお話の続きは、また改めて四方山話にアップする予定です。お待ちくださいね!
連休ですね(^^*
明日19日から23日までお休みを頂きます。パソコンからのご注文は、自動的に受け付けております。お休み明けの24日から順番に出荷させて頂きます。お電話でのご注文やお問い合わせは繋がりません。メール・FAXでお問い合わせ頂きましたら、24日以降にお返事いたします。よろしくお願いいたします。
また、ただ今ご注文を頂いておりますお客様で、配達日を25日にご指定いただいている方が何人かいらっしゃいます。商品は準備できておりますが、本日出荷してしまうと、一週間ヤマトの倉庫で保管・・・ということになってしまいますので、25日配達ご希望のお客様のお荷物は、24日に出荷させて頂きます。ご了解下さい。
この連休は、秋らしいお天気が続くようです~^^ 素敵な連休をお過ごし下さい!!
「OSAKA 旅めがね」のご紹介
先日、<水都大阪2009>真っ只中の”大阪市中央公会堂”に<大阪クラッシック>を聞きに行き、素敵になっている大阪の町を堪能しました。そのつながりでもう一つ、ご紹介です(^-^v
朝のラジオ番組で、FM802の「ヒロTのモーニングジャム」(ヒロ寺平さんがやってる番組)を時々聞いています。毎週水曜日は「みず曜日」といって、水にまつわる話題をよく取り上げています。その中で出てくるのが<水都大阪2009>のイベントです。
そして、今週ご紹介があったのが<OSAKA旅めがね>です。水都大阪2009は10月中旬で終わってしまいますが、この<旅めがね>は続けていくようです。水都大阪2009の<クルーズ&ウオーク>企画として実施されている地域密着型の観光プログラムです。プログラムは”エリアコーディネーター”と呼ばれる地元に精通した人が、企画し”エリアクルー”と呼ばれる「まち案内人」がおもてなしをしてくれます。
例えば「大阪の寺町・座禅体験ツアー」「夜明けの大阪・船で巡る~中央卸売市場とご来光カフェ」・・・などなど。たしか2,980円とかの料金で、大阪を100%満喫できる企画です。 私も近々参加してみよっかな!
詳しくは ホームページここから
「週間ダイヤモンド」に掲載されました
今回も<懸賞TV>に応募したら当たります!のコーナーです。週間ダイヤモンド9月19日号、ただ今発売中の週間ダイヤモンドの112ページです。
「デカパチそろばんキット」が10名様に当たります。小児向け・・・と記載されていますが、お子様からお年寄りまで、独習できるように工夫された「やさしいそろばんドリル」と大きい黄色の玉のデカパチそろばんがセットになったキットです。
10名様に当たるのは、なかなか確率高いですよ!!ちなみに北海道HBCラジオの<懸賞TV>の当選なさった方には、今週商品を発送いたしました。ちゃんと当選者には商品が届きますのでご安心下さい^^*
今週の週間ダイヤモンドの表紙は、こんな感じ・・・・!
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必見! 雲州そろばん「職人の技」
「そろばん四方山話」に、いよいよ動画が登場しました(^0^v(ここから)
これは、今年の1月に島根県の横田町に取材旅行に行った時、伝統産業会館でビデオを購入し、それを編集したものです。
ここで実演なさっているのは、伝統工芸士の石原長蔵氏です。長蔵さんは、現在は伝統産業会館の横に建立された「そろばん回廊」の中で、そろばん製作の実演をご披露なさっています。私達もいろいろお話を聞かせていただき、取材・撮影にご協力頂きました。
この動画は、「玉材の製造工程」「軸の製造工程」「枠の製造工程」「組み立て・仕上げ」など、7つに分けて公開しています。感動的なのは、その全ての工程を一人の職人さんがなさっていることです。玉は玉屋さんから買い、軸は軸屋さんから買う・・・のではなく、木から玉を作り、竹から軸を作っていくのです。これだけのものすごい工程の積み重ねと労力を注いで作られた精密機器「そろばん」ですが、工芸品的な価値は付加されますが、芸術的な価値は付加されません、何故なら生活消耗品である「計算道具」だからです。
長蔵さんもビデオ製作の頃に比べて、お年を取られました。雲州堂の四方山話のコーナーに出演して下さる「2代目雲文さん」が伝統工芸士の一番の若手ですが、もう60歳を越えられました。雲州そろばんの伝統工芸士さんは9人いらっしゃいましたが、現在雲州算盤協同組合で活躍されているのは4人だけです。
5万円のそろばんは「高い」ものですよね!でも、この動画をご覧になっていただくと、「そろばん1丁って幾らの価値のあるものなんだろう・・・」と考えさせられます。何とか、次の世代にも伝統工芸士と呼ばれるだけの技量を獲得した職人さんが生まれますように!と祈ります。
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「日本珠算連盟そろばん有識者懇談会提言」より
今日は金曜日!お休み前に、日本珠算連盟が発行している「日本珠算連盟そろばん有識者懇談会」での報告の冊子より抜粋いたします。
この懇談会(平成21年3月)では
(1)そろばんと教育・・・尼崎教育特区の計算科の報告や、算数教育に「学習具としてのそろばん」が成り立つかの検証など
(2)そろばんと脳・・・脳機能計測実験のレポート紹介
(3)そろばんと文化・・・「21世紀の寺子屋」としての観点からそろばん教育のあり方について。
(4)今後のそろばん普及のための提言
等となっていますが、その<資料編>として、京都府教育委員会が行った「小学生に対する珠算に関する意識調査結果」というものが載せられており、面白かったので抜粋してみます。
この調査は、2008年6月に京都市立小学校から地域的バランスを勘案して6校を抽出し、3学年から5学年のうち、各学年1つの学級の児童に対して行ったアンケートです。3年生・156名、4年生・169名、5年生・170名の合計495名に実施しました。アンケートの内容は「あなたの好きな教科は?」「そろばんは便利な道具だと思いますか?」「そろばんを使って実際に計算したことがありますか?」など7-8問です。
その中の「そろばんの勉強は楽しみですか?」の3年生に対するアンケートの結果
(楽しみにしている)の理由
・算数が好き。計算が好き。
・お父さんお母さんとやると楽しい。「おもしろいよ」と言われる。
・指で玉をはじくのが楽しそう。動かしてみたい。
・算数は嫌いだけど、そろばんは興味がある。 など
(楽しみでない)の理由
・算数が嫌いでむずかしそうだから。やり方をしらない。
・すでに習っているけど、あまり面白くない。
・上に上げたり下げたりしてややこしそう。 など
次に「そろばんの授業は面白かったですか?」の4年生、5年生に対するアンケートの結果
(面白かった)の理由
・計算は苦手だがそろばんだと楽しく、しっかり計算できる。
・そろばんをはじく「かちゃかちゃ」という音が面白かった。
・そろばんは使い方が簡単で、便利で楽しい。筆算より簡単に速く計算できる。
・そろばんを習っているからたくさん発表できた。みんなでやると楽しい。
・両手を使うので頭を使う。使い方が分かったら面白くて凄いものだと思った。 など
(面白くなかった)の理由
・ややこしくて面倒。慣れていないので使いにくく、筆算や暗算でやった方が速い。
・家で使うわけでもなく、学校でも使わなくなったから、意味がない気がする。
・授業の最初にそろばんを用意するのが面倒。
・指が疲れた。練習してもできなくて、おこられたから。
・計算の仕方が全然分からなかった。計算が嫌いなので速くて追いついていけなかった。 など
「珠算アンケート」の結果について(3~5年を通して)
*好きな教科の傾向に学年差はあまり見受けられない。
*そろばん履修前の3年生では7割ほどの児童が「そろばんは便利」というイメージを持っているが、履修後の4,5年生では割合が減ってきている。
*4年生より5年生のほうが学校以外でそろばんを習っている割合が若干高い。
*4年生より5年生の方がそろばんへの興味・関心が低下傾向にある。
という報告がありました。学年があがるにつれ、しないといけない事の優先順位が変化していくため、そろばんにばかり興味を持っていられない、という現状があるのか・・・と感じました。
なかなか面白いアンケートだと思いましたので、ご報告させていただきました。 以上(^0^v
新商品開発
最近、ウンチク担当のスタッフKHが忙しく、「脳トレ」や「コレクション」などの”知的な”カテゴリーがアップできておりません、すみませんm(-。-)m。
この秋には、雲州堂の<ノータム>(小物入れやカードホルダーの総称です)の新商品がたくさん出ます。すでに、サクラパスケースなどは発売されており、ご好評を頂いております。雲州堂はサクラクレパスの関連会社ですので、サクラクレパスの商品として文具店さんやホームセンターさんに置いて貰っております。サクラクレパスのホームページも、とっても「ほんわか」した素敵なHPですので、一度見てくださいね!!
・・・で、新商品の商品企画のため、スタッフKHは日夜頑張っており、なかなか雲州堂のHPの更新が出来ない状況が続いております。もう少々お待ちくださいませ(^^;
スタッフMHも、HPの更新したり、伝票の整理をしたり・・・の合間に、見本市に並べる新商品のサンプルを作る作業を手伝ったりします。これは、MHのパソコンの画像です。PCの前がぐちゃぐちゃになっているのは、サンプルを作るのに、部材を山のように積み上げているためです(^0^* いつもはもう少し綺麗なんですけどね・・・。PCの壁紙はうちのニャンコです。13歳のおじいちゃんとは思えない<かわいい!!>猫でしょう!!?
という雲州堂の日常のご報告でした。
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