読売新聞に<「能力アップ」そろばん復活>の記事が

早いもので、もう6月になりました。気候不順・政治不安など、いろいろ心配なことが多いこの季節ですが、梅雨に入るのが少し遅れているようで、関西は<カラッと爽やか!昼間は少し汗ばむけれど、夕方になると涼しくなる>という理想的な気候になっています。 むしむしジトジトの梅雨に突入する前のほんの一時、すがすがしい季節です^^v

 

最近、新聞やテレビで、「そろばんネタ」がよく取り上げられています。

今回は、5月29日の読売新聞<列島2010>というコーナーで取り上げられておりました。

秋田支局の金島さんの取材です・・・

 

 そろばんが「能力開発につながる」と見直されている。塾に子供たちが戻り、検定を受ける人が増加に転じた。授業で力を入れる学校も。読み書きと並び、学習の王道だったそろばん。復活に繋がっていくのだろうか。

 秋田市の「田中珠算学校」では、この3年で生徒数は倍の40人になった。小4以下が7割で幼稚園児も居る。田中満子先生はつまづいている子に要領よく助言。答えが出ると、ニッコリ笑顔が返ってくる。「学校で算数が楽しくなった」という生徒。「人の話をよく聞くようになった。向上心も身についてきた」と喜ぶ生徒の親。

 大阪府交野市「星の郷総合教室」の金本和祐先生も、10年ほど前13人で始めた生徒が、今は幼稚園児から高校生まで約350人が通い、「《脳の発達にいい》と通わせる親が急増した。こんなに増えるとは」と驚く。

 日本珠算連盟によると、珠算検定受験者は80年の205万人を境に減少し、2005年に18万人に落ち込んだ。それから上昇に転じ2009年は21万人。連盟は「能力トレーニングのブームで、集中力や記憶力の向上に役立つとの考えが広がったことが大きい」と分析する。

 そろばんに関する著書がある京大名誉教授の久保田先生は、「暗算は脳の前頭前野を使うため、記憶力や物事を論理的に処理する力を養うことにもつながる」と説明する。

 2011年から、今まで小3のみ必修だったそろばん授業が、小3と小4まで拡大される。京都市の私立立命館小は、2年間で140時間をそろばんに充てる。星の郷総合教室の金本先生が独自テキストを使って指導。教室には答え合わせの児童の列ができ、活気があふれる。

 

このような内容の記事でした。ただ、一方では(一度どん底までそろばん人口が減少している為)指導者が高齢化して、担い手不足が課題となっている、という事実もあります。

 

(ここからは私見です) それだけでなく、そろばんの職人さんも高齢化し、伝統工芸士さんは現在数名の方々のみで、後を継ぐ人がいません。「機械そろばん」は何とか作れても、貴重な「手作りそろばん」は今の所どんどん少なくなっていく危機状態です。熟練された技術を習得するまでに長い年月のかかるそろばんの職人さん、なんとか若い職人さんに後を継いでいただきたいものです。