そろばんネタ帳

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021)大発見!秀吉と拝領算盤

迷い込んだ歴史の散歩道の中で、新たな出会いがあり、とても大きな発見が生まれました!

先日からご紹介している「四兵衛重勝拝領算盤」と「黒田二十四騎」の関係について、現在「黒田二十四騎4 官兵衛を支えた男たち」展を開催されている福岡市博物館の学術員の方から貴重な資料をご提供いただきました。

ご提供いただいた文献によると、弊社所蔵のそろばんは久野家に伝わる「銀の金具を使った唐木製の十露盤」に間違いないようです。 また、拝領した人物は「豊臣秀吉」の可能性が極めて高いと思われます。

 

黒田家文書 久野家

 

 

 

いただいた口語訳を、私なりにさらに要約してみますと、

<源姓久野四兵衛重勝伝より>

「天正19年、秀吉公が朝鮮出征のおり、肥前国名護屋城を築城されるに際し、地割りを近臣に命じられたが上手く出来なかった。そこで秀吉公は官兵衛に命じたところ、官兵衛の指示を受けた四兵衛重勝が、下人に持たせていた銭を利用して、またたくまに図面を作り上げた。その出来栄えと速さに秀吉公は大いに喜び、銀金物を使った唐木製の十露盤を授けた

たいへん大きな発見です!数十年前に弊社先代が門外不出の貴重品を入手してから、八方手を尽くしましたが、四兵衛重勝という人物を探し当てることは出来ませんでした。数年前に、私が久野四兵衛重勝という人物を見つけましたが、関連付ける確たる証拠もありませんでした。当時の弊社URLに「豊臣秀吉からの褒美のうちに、拝領算盤が含まれていたと想像すると、歴史ロマンが拡がるのですが・・・」と記載しておりました。

その歴史ロマンが、今まさしく、拡がりつつあるのです。