そろばんネタ帳
そろばんコレクション
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- 007)萬年そろばん
- 昭和10年頃の雲州堂製「特許萬年式算盤」。この枠は、5玉算盤の玉のみを利用して4玉算盤に改良した際の古い枠です。「萬年式」の名前のいわれは、「萬年(いつまでも)使える」という意味です。左の画像で分かるように、左右の枠のツマ部分と裏脇板とが一体化されてブロック化しています。そろばんの最も壊れやすい箇所である「4スミ」をブロック化で防御しています。 その構造と高度な製造技術により、本体の狂い...
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- 006)斜めそろばん
- 伝票算の際の、運指の効率を考えて考案された雲州堂の「実用新案特許」取得品。 貯金局指定品。23桁ツゲ玉。 斜めそろばんの使用目的は、前項の「斜めそろばん(自然式)」に記載しておりますので、ご覧下さい。当製品は、自然式を大量生産に向くように改良した製品です。 左の画像で確認できるように、枠とハリの竹芯に触れる部分に凹みがあるのが、きわめて高い工作精度を必要とする。 &nbs...
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- 005)斜めそろばん(自然式)
- 大正から昭和初期にかけて、事務作業では、伝票計算が頻繁に行われていました。伝票を左側に置き、そろばんを右側に置くと右端の桁はずいぶん体から離れてしまいます。その際の運指の効率を考えて開発された当社製品です。 大正年間、計算事務の多い「貯金局指定品」として、実用に使用された画期的な大量生産製品。雲州堂所有「実用新案特許」 24桁カリン玉。 ...
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- 004)”四兵衛重勝”について ①
- 前述の「四兵衛重勝拝領算盤」の四兵衛重勝について、「久野四兵衛重勝」という考証がありましたので、紹介させていただきます。確証ではありませんので、この考証について皆様のご意見や情報をお願いします。 【久野四兵衛重勝(1545~92年)】 黒田長政の重臣24人「黒田二十四騎」の一人に数えられた。豊臣秀吉の九州出兵に際して、大きな功績があった。 ・天正14年、小早川隆景らが筑前国高祖城を囲...
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- 003)四兵衛重勝拝領算盤
- 材質・造り共に、類を見ない超貴重品である。「四兵衛重勝」が大きな功績により、君主から褒美として賜った算盤と考えられる。雲州堂が入手するまで、家宝として門外不出であった。 ☆珍しい両面用:銀製のハリ(中桁)の表裏両面に単位が銀象嵌されている。 ・片面:コメの単位(石・斗・升・・・・) 反対面:重さの単位(貫・匁・・・・・) ☆珍しい偶数桁 20桁...
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- 002)雲州堂のはっぴ(昭和元年頃)
- 昭和元年頃に作成したもの。使用した形跡は少ないので、初仕事や記念日など特別な時に使われていたと思われます。 背中の「朝日」は、屋号の「日野」を表しています。明治30年の創業時は、「日野雲州堂算盤店」と名乗っていました。 ...
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- 001)日野紋平作 唐木そろばん[明治初期の雲州(島根県)産]
- 雲州堂の創業者・日野徳次の義兄・日野紋平が作成した小型唐木そろばん。極めて工作精度が高く、堅い唐木と当時の工具レベルを考慮すると、驚異的な技術です。 上1玉・下5玉の紫檀玉で、枠材に黒壇を使った15桁小型そろばん。(桐箱入り) ...